新卒・若手採用では、「Z世代」特有の価値観や求めている働き方を十分に理解した戦略が必要です。
多くの医療機関では人手不足が深刻化しており、「求人を出してもなかなか応募が来ない」といった悩みを抱えている病院も多いかと思います。
そこで今回は、「Z世代」の心をつかむための採用コンテンツやデザインについて解説していきます。
1.「Z世代」の特徴
「Z世代」とは、一般的に1990年代半ばから2010年代生まれの層を指します。幼少期からインターネット、SNSが“当たり前”にある環境で育ち、動画視聴、情報収集などで日常的にスマートフォンを利用していることが特徴です。
「Z世代」が重視する働く環境・条件とは?
「Z世代」は職場に安心・安定や、着実なキャリアアップの環境を求める傾向があります。
人間関係や雰囲気の良さ
勤務先の上下関係や派閥がない、職場の雰囲気の良さや良好な人間関係などを重視します。
ワーク・ライフ・バランス
「医師の働き方改革」も始まり、多くの病院で仕事の効率化やワーク・ライフ・バランスが重視されるようになりました。どの世代にとっても重要なポイントですが、特に「Z世代」は仕事と生活の安定した両立を目指す傾向にあります。
自由度の高い働き方
パラレルキャリア(本業とは別の仕事や役割を持ち、複数のキャリアを築くこと)に関心が高く、働き方の自由度もチェックしています。
安定性・将来性
リーマンショックやコロナ禍による企業倒産や病院の縮小・衰退を多く見ていることから、仕事に安定性や将来性を求めます。勤務先選びにおいて年収や福利厚生も大切な要素です。
2.「Z世代」に有効な採用コンテンツ
人間関係や雰囲気の良さ
スタッフの顔出しインタビューや若手スタッフの密着レポートで、職場の雰囲気を伝える発信が有効です。
「Z世代」はリアル思考であり、インタビューなどではポジティブな内容だけではなく、仕事の失敗や上手くいかなかった体験談、またそれをどう乗り越えてきたかといったエピソードを伝えることもポイントです。
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ワーク・ライフ・バランス
「Z世代」はメリハリのある働き方を求めており、自院の取り組みや、実際にどのような働き方ができるのかを知りたいと思っています。
オフの様子や、子育てと仕事を両立しているスタッフのインタビューを通して、自院の目指すワーク・ライフ・バランスの実例を紹介すると効果的でしょう。
訴求内容の例
- 子育て支援(院内保育所の完備、ベビーシッター制度)
- 長期休暇支援(育児休暇制度、介護休暇制度)
- 両立支援(当直免除制度、夜勤・日勤専従制度、短時間勤務制度)
- 有休休暇取得率
- 福利厚生の充実
自由度の高い働き方
「Z世代」は自身の市場価値の向上に興味をもっており、どういったスキルを獲得できるのか、数年後の成長やキャリアパスを知りたいと思っています。スキルアップや資格取得の支援など、成長をサポートする制度があれば紹介しましょう。
また、キャリアのロールモデルとなる、若手医師や若手看護師の取材記事も需要があります。
安定性・将来性
自院の強みを示すデータ(職員数・病床数・救急搬送件数・手術実績・病床稼働率など)を数字で視覚的に伝えるといいでしょう。
また、なぜこれだけの実績を誇っているのか、それを支える病院機能や取り組みについて紹介するとさらに有効です。
3.「Z世代」に刺さるデザイン
「Z世代」の情報源となるスマートフォンやSNSで閲覧しやすい、簡潔で目を引くデザインに好印象を持ちます。”自分たちに向けて発信している”と感じ、興味をもってもらうことで初めて採用情報について深く知りたいと思わせることができます。
“顔”が見える
職場の雰囲気を重視する「Z世代」には、働く人の“顔”が見えるデザインが効果的です。
明るく生き生きとしたスタッフの写真を大きく配置することで、自院の雰囲気や入職後の自分の姿を具体的にイメージできます。
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動画を活用したデザイン
動画は、文字で伝えることができない多くの情報を伝えることができます。コロナ禍によって「Z世代」の就職活動もオンライン化が進んでおり、採用動画はYouTubeやInstagramといったSNSでの情報収集との親和性が高いツールです。
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視覚に訴えるデザイン
画面いっぱいに文字を大胆に配置する手法や、写真やイラストで視覚に訴えるデザインが好まれます。
4.まとめ
民間医局クリエイティブは医療機関のさまざまな採用ツールの制作で豊富な実績をもっています。
「Z世代」に向けた採用活動や採用ツールの制作について質問やご相談があれば、気軽にお問合せください。
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