パンフレットやWebサイトなどの広報物を制作する際、完成品が「思っていたデザインと違う…」となってしまったことはありませんか?お客様が自分の希望をうまく伝えきれなかった、制作会社もお客様の真意を汲み取れなかった、そんな状態で制作が進んでしまうと、上記のような悲劇が起きてしまいます。
ある車を「かっこいい」と思う人もいれば、「かっこわるい」と感じる人もいるように、デザインは個人の嗜好によって良し悪しが判断されてしまいがちです。実はこれがデザインを難しくしている大きな要因の一つです。
そのようなすれ違いを回避するためには、どうしたらいいのでしょうか?
今回は「良いデザイン」の定義について考えるとともに、「デザインで失敗しないための進め方」を伝授します!
まずは制作の「目的」を確認・共有する
良いデザインとは、「目的に合ったデザインかどうか」
パンフレットやWebサイトをつくる場合、『こんなデザインでお願いしたい』という理由が、単に指示した人物の好みでは、広報物をつくった効果は期待できませんし、制作途中でデザイナーとの認識にズレが生じてしまいます。
まずは、「制作する意図・目的・届けたいターゲット」を明確にし、目的に合ったデザインの方向性を制作会社と共有することが大切です。
ターゲットは目的によって異なります。たとえば…
- 初期研修医募集⇒医学生
- 専攻医募集⇒初期研修医
- 認知症予防の啓蒙⇒地域住民
- 初診料徴収のお知らせ⇒外来患者
このようにターゲットが設定できると、「初期研修医募集パンフレットは若い医学生がターゲットだし、当院のアットホームな雰囲気を表現するために明るく活発なデザインでいこう」「認知症予防チラシのターゲットは年配者の方が多く読むから、フォント(文字)は大きめで、イラストをたくさん入れた理解しやすいデザインでいこう」など、デザインの方向性を絞ることができます。
デザインの良し悪しを決めるのは個人の嗜好ではなく、ターゲットであるユーザーの目線に立って判断しなければならないことを理解しておきましょう。
デザインイメージをより的確に伝える方法
デザインの方向性とは?
上記のように「制作する意図・目的・届けたいターゲット」がわかれば、プロのデザイナーから、デザインの方向性についてのご提案は可能です。
- どのようなテイストのサイトにしたいか(クール、爽やか、ポップ、シンプルetc…)
- 色(青系、赤系、緑系、黄色系…)
- フォント(ゴシック体、明朝体)
自分たちの希望も反映させてほしいけど、具体的にどう伝えたらいいかわからない!という方のためにも、弊社では選択式のヒアリングシートをご用意しておりますので、ご安心ください。
参考となるデザイン例を提示する
一番てっとり早いかつ確実なのが、イメージに近い制作物を例として提示することです。
探し方としては
- 『パンフ デザイン 病院』『Webサイト デザイン 病院』などのキーワードで検索する
- 制作会社の制作実績のページを見る
- 参考サイト集を見る
言葉で説明するよりも伝わりやすく、デザイナーもイメージを掴みやすいのでおすすめです。
好きなデザインだけではなく、「こういうデザインは嫌だ」といった情報もデザイナーにとっては大事な情報になるので伝えてみてください。
具体的に指示できる部分はしっかり伝える
デザイン見本の提示だけではなく、デザインの指示が具体的にできる部分はしっかり伝えるといいでしょう。たとえば…
- 全体のテーマカラーはこの見本の色で
- フォント(書体・文字の大きさ)はここの部分を参考に
- 文字数と写真のバランスはこんな感じで
- イラスト、図版はこれを参考に
など
『全体のデザインテイストは青色で』という指示は抽象的です。青にもスカイブルー、ミッドナイトブルー、ターコイズブルー、マリンブルーといった種類があるため、たとえば『病院のロゴに使われている青にしてほしい』など、具体的な見本を提示して伝えることでデザイナーは正確なカラーがわかります。
抽象的な指示が多いほど、デザイナーから上がってくるデザインと自分たちが思っているイメージとのズレは生じやすくなります。それを防ぐためにも、実制作に移る前に具体的に指示できる部分はしっかり伝え、事前に確認し合っておくことが大切です。
デザインは、お任せするのが一番!?
まとめると、制作する「目的」とユーザー目線に合致したデザインの方向性を最初に共有しておくことで、発注者と制作サイドとのデザインに対するズレが生じにくくなる、ということです。
また、「デザインをどうしたらいいのか分からない」といった場合は遠慮なく相談していただき、お任せするという方法もあります。
相談していただくことで、「こうしたらどうか」というプロ目線で「目的」に合ったデザインを考案します。
制作会社やデザイナーはマーケティングのプロフェッショナルでもあります。「目的」と要望を伝え、あとはお任せすることが最善の方法かもしれません。
漠然としたデザインイメージしかなくても大丈夫です。広報物の制作をお考えなら、お気軽にご相談ください。
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