民間医局クリエイティブでは、関西の医療機関の皆さまに向けて、広報活動に関してのアンケート調査を行いました。(集計期間:2021年4月20日~5月31日)
普段めったに聞けない他院の広報活動の実情について知るチャンスです。このアンケート結果を自院の広報活動に役立てていただければ幸いです。
1.広報ツールの制作を外部委託していますか?
病院案内または採用のための広報をする際に、Webサイトやパンフレット、動画の制作を制作会社に委託する割合は以下のようになった。
Webサイト:
外部委託は病院案内8割、採用6割。制作により専門的な知識が必要とされるため、外部の制作会社に委託する割合が高いと予想。
紙媒体:
外部委託は病院案内6割、採用4割。
採用広報のために紙媒体を制作したことはないと答えた医療機関が4割だった。
今回回答いただいた医療機関は、すべて自院のWebサイトを持っていたので、その中に「採用のための紙媒体は制作したことがない」という医療機関がいたことは少し驚きだった。
Webでの採用活動が主流になりつつあるが、手元に残る紙媒体は読み返してもらえる機会も多く、求職者により深い印象を与えることができるというメリットがある。Webサイトと併用して採用活動をすることがおすすめだ。
動画:
外部委託は病院案内、採用ともに2割。
注目したのは、制作したことが無い施設が6割だ。制作費が高額になりがちなことと、近年急速に人気が出てきている手法であるため、まだ導入に至っていない医療機関が多いのではと予想。
このコロナ禍において、合同説明会や施設見学など、対面による採用活動に制限が課されている。それにより、求職者が特に重要視している「院内の雰囲気」や「スタッフの人柄」をリアルに伝えられる機会が少なくなり、自院のアピールが十分に行えないといった状況である。
その問題を解決する方法として、動画に注目が集まっている。動画は画像やテキストのみに比べ、情報の伝達量がはるかに多いため、よりリアルにかつ記憶に残る情報発信が可能となっている。
制作費用は仕様により大きく変動するため、まずはプロに相談してみることをおすすめする。
2.広報ツールを制作した際に苦労した、困った点
2位の「制作会社とのやり取りが大変だった」のなかには、「専門用語が多くて理解がしづらかった」などといった意見も目立った。
3.現在使用している広報ツールの満足度
Webサイト、パンフレット等の紙媒体、動画すべてのツールにおいて、現状に満足していないと回答した医療機関は8割にのぼった。
4.現在の広報ツールをどのように改善したいか
3で現状に不満があると回答した人に、現在の広報ツールをどのように改善したいかをきいた。一度制作したものも、年数が経ってしまうとデザインに古さを感じたり、情報が古くなっていったりするためか、全面的にリニューアルしたいと回答した医療機関が最多であった。
5.医師・看護師・研修医の採用において、注力している方策
求人サイトへの広告出稿が最も利用されている採用手法となった。大きな母集団を形成するのに向いている求人広告だが、一方で医療機関独自の価値観や理念を十分に伝えることが難しいため、自院にふさわしい人材の確保に至りづらいというデメリットがある。それを補うためか、自院のWebサイトやパンフレットを制作する医療機関が多く、3位という結果にあらわれている。
6.採用・広報に関してコロナ禍での工夫
コロナ禍で従来の採用活動が困難なため、新たにオンラインを活用しているという声が多く聞こえてきた。
実際、民間医局クリエイティブでお受けしている広報ツールの依頼にも変化が見られている。ZOOMを使用する際に背景に飾るタペストリー制作の依頼が新たに増え、またWeb関連の依頼(サイトリニューアル、採用サイト制作、動画制作など)が増加傾向となっている。
以上が医療機関の広報活動に関するアンケート【関西エリア】の結果報告でした。皆さまの今後の広報活動に役立つ情報はあったでしょうか?
民間医局クリエイティブでも、様々な広報ツールの制作を承っております。今回のアンケート結果を見て、自院の広報活動を見直したいと思った方は、ぜひこちらからお問い合わせください。