
印刷業界では数多くの専門用語が使われています。
納品されたパンフレットやチラシなどに文字の誤りが発見された場合、刷り直しになってしまうことがあります。そんな大ごとになりかねない「文字のミス」を事前に防ぐのが、「校正」です。
「校正」とは、デザインにおこした制作データの、テキストや素材に誤りがないかを確認する作業のことです。刷り直しを防ぐだけでなく、印刷物を見るひとに正確な情報を伝えるためにも、校正は最後の重要な工程です。
今回は、文字の間違いを確認する「文字校正(文字校)」で使用される「校正用語」を解説します。
文字校正はどんな誤りを正すの?
誤字や脱字、誤用、文法上の誤りのチェックや、表記や記号の統一、漢字をひらがなに直す、表記ゆれを直すといった作業が、文字校です。漢字や表現など文章の間違いを正すだけでなく、表記や記号を統一することで、読みやすい文章になります。
表記ゆれ
表記ゆれとは、同じ文書や書籍の中で、本来は同音および同義で使われるべき語句が、異なって表記されることをいいます。表記ゆれには、以下のようなものがあります。
●送り仮名の不統一(ばらつき)
引っ越し/引越し/引越
受け付け/受付
●文字の種類の異なり
ねこ/猫/ネコ
私/わたし
●同音漢字の異なり
進める/勧める/薦める
会う/逢う
●外来語の長音符の有無
キャンディー/キャンディ
記号の統一
原稿の書き手が複数名いる場合、同じ記号を使っているようでいて異なっている場合や、カッコの使い方が異なっていることがあります。
例:校正をお願いします…。/校正をお願いします・・・。
例:「 」の中のカッコは『 』/「 」の中のカッコは「 」
その他、よく使われる校正用語がこちらです。
●読み合わせ
2人1組で行う内容確認作業。1人が原稿を声に出して読み、もう1人が校正紙の文字が合っているか目と耳で確認すること。
●素読み
校正の文章を、そのもとになる原稿や資料を見ずに読んで内容を確認すること。
●ルビ
ふりがな。
●(文字を)ひらく
漢字をひらがなにすること。
●(文字を)とじる
ひらがなを漢字にすること。
これだけは覚えたい!校正記号
校正記号とは、校正紙に修正指示を入れるための記号で、JISで規定され全国共通で使われています。校正記号を使うことで修正指示が分かりやすくなり、間違いや見落としといった修正時のミスを減らすことができます。
●トル(トルツメ)
文字や記号などを取り去り、後を詰める。

●イキ
訂正を取り消す。

●ツメ
文字と文字の間を詰める。

●文字の差し替え

●文字の挿入

●文字の入れ替え

●文字の頭を一マス下げる

●改行する

●文をつなげる

<校正例>

<修正後>

まとめ
校正は赤ペンを使って読みやすい字で行いましょう。可能であれば、複数名で原稿を確認しながら、音読(声に出して読む)をすることをおすすめします。
校正記号を正しく使用した校正により、修正作業でのミスが軽減され、印刷物の誤字や脱字などを未然に防ぐことができます。印刷物の制作工程では、校正という作業が非常に重要だということを認識し、わかりやすい指示を目指しましょう。
民間医局クリエイティブでは、こういった専門用語に慣れていない医療機関の方にも、わかりやすくお伝えすることを心がけています。まずはお気軽にお問い合わせください!
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