「Webサイトの制作を依頼したいけど、Webって専門用語とか多いし、なんか不安だなぁ」という方に向けて、Web制作でよく使われる用語をわかりやすく解説するシリーズです。
用語を知っておくことで、制作時のコミュニケーションがスムーズになり、自分たちの希望をきちんと制作物に反映させることに繋がります。
こんな方におすすめ
- Webサイトの制作を依頼したいが、まずは基礎知識をつけたい方
- 突然Web担当になってしまった方
- 過去に制作会社とのやり取りで用語の意味がわからず、不便を感じたことがある方
今回はSSL編です。
SSLとは
SSLってなんだか機関車みたいな単語ですよね。Web業界では当たり前とされる用語ですが、日常生活で耳にすることはまずないでしょう。
SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのことです。
インターネット上では、「氏名、住所、メールアドレス」といった個人情報や、クレジットカード番号のような重要な情報が頻繁に送受信されており、SSLはこれらの情報を、悪意ある第三者から守る役割を果たしています。
これまでは、ID・パスワードを入力するログインページや、個人情報を送信するお問い合わせページなどの限定的なページのみ、保護するという形式が一般的でした。
それが近年では、サイトのすべてのページで通信を暗号化しておきましょう、という考えが主流になり、それを「常時SSL化」と呼んでいます。
常時SSL化のチェック方法
「自分のサイトがSSL化されているのかわからない!」という方もご安心ください。まずは、自分のWebサイトのURLをチェックしてみましょう。URLは「https」で始まっていますか?
ブラウザによっては、URLの左に鍵マークがついていると思います。それが常時SSL化されているWebサイトの証です。
まだ「http」だった方は、一刻も早いSSLの導入を検討した方が良いでしょう。以下でSSL化が不可欠な理由を詳しくご説明していきます。
常時SSLの導入が不可欠な理由3点
1. セキュリティ強化と信頼性アップ
SSLを導入することで、インターネット上でのデータの通信が暗号化され、ユーザーが安全にサイトを閲覧することができます。アドレスバーにも「セキュリティ」をイメージする鍵マークが表示されるので、視覚的にも安全性が伝わります。
結果的に、貴院の信頼性アップに繋がります。
逆にSSL化されていないサイトにユーザーがアクセスすると、アドレスバーに「保護されていない通信」という警告が表示されます。
そうすると、サイトの信頼性が下がり、ひいては貴院のイメージがダウンしてしまう危険性があります。
2. SEOで有利に
検索エンジンの最大手であるGoogleは、「http」よりも「https」のページを優遇して検索順位に反映させることを公表しています。
ユーザーが安心して閲覧できるサイトかどうかが評価の基準になるということです。
3. アクセス解析の精度アップ
サイトのアクセス解析ツールとして有名なGoogle Analyticsですが、「https」かそうでないかによって計測できる数値に影響を与える場合があります。
例として、「https」であれば、ユーザーがどのページから飛んできたかといった情報を取得することができます。
しかし、「http」だとその情報が送られないため、どこから流入してきたユーザーなのか不明確になってしまいます。
アクセス解析をもとに、Webサイトの運用をするのが一般的になってきているので、今後に活かせるデータはできるだけ正確にとれるようにしておくと良いでしょう。
SSLの導入方法
「SSLの重要性はわかったけど、じゃあ実際どうすればいいの?」という方に、SSLの導入方法をご説明します。
SSLを設定するには「SSL証明書」が必要です。
弊社で紹介しているレンタルサーバーは、基本的に無料でSSLが設定できるようになっています。
お使いのレンタルサーバーのHPを確認し、手順に従って設定してください。もちろん、弊社でサポートも行っております。
→レンタルサーバーについて知りたい方はこちら
ちなみに有料のSSL証明書もあるのですが、厳密に説明すると複雑になってしまうので、ここでは弊社でよく利用している無料SSLについてのみ説明をしています。
無料も有料も、暗号化の強度や機能に違いはないので、その点はご安心ください。
設定が完了したら、サイトのURLを「https」で入力し、問題なくサイトが表示されれば成功となります。
しかしここで注意なのが、今まで運用していたサイトをいきなりSSL化する場合です。
この場合は、思わぬところに影響が出る可能性がありますので、必ず制作会社に相談をしてから行ってください。
おわりに
今回の説明はかなり簡略化したものになりましたが、とにかく覚えていただきたいのが「サイトを運営するにあたってSSL化は必須!」ということです。メリットこそあれ、デメリットはほぼありません。
現在新たに制作されるWebサイトはほとんどSSL化されていますが、かなり昔に作ってそのままになっているWebサイトなどは未対応のものも多いのではないでしょうか?
患者さんからの信頼が重要な医療機関のサイトにおいては、集患にも関わる問題になりかねません。リニューアルも含めてぜひともご検討をいただければと思います。
弊社ではさまざまな医療機関のWebサイトのリニューアル実績もございますので、ぜひご覧ください。
→Webサイトの制作実績はこちら